悪魔の男×ドM少女
第2章 ~中学生~
私たちがまだ13歳のころ。
今から3年前・・・
「ねーね!!
一樹!」
「何ー??」
「もう入学式だよー!!
緊張するね~♪」
「そんなに緊張すんなよ(笑)」
私と一樹はこのころまで友達に「付き合ってるの?」
と誤解されるぐらい仲が良かった。
私は実際に、何でもできてかっこいい一樹のことが大好きだった。
このときはただ純粋に好きでいられた。
「一樹~
・・・同じクラスになれるかなあ??」
「さあ?」
一樹の反応に私は同じクラスになりたくないのかな?と思い、少しさみしくなった。
でも、
「同じクラスになれるといいな。」
とぼそっとつぶやいたのを私は聞き逃さなかった。
「え!?何て言ったの~??」
私はわざと聞こえなかったふりをした。
「・・・っなっ何でもねえよ!」
一樹は耳まで真っ赤になっていて、とても愛おしく思った。
一樹大好き♪
私は一樹と話せるだけでとても幸せな気持ちになれた。