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真愛 偽愛

第1章  はじまり


『あっ…わたしは西野ひまりです
よろしくお願いします』



慌ててわたしも挨拶をすると
金田ゆうきは興味もなさそうに
スッと目をそらした



え、わたし今無視されたよね?




「おい、ゆうき
その態度はなんだ」




「チッ……」




舌打ちしたよ。この人。

こわいんだけどこわいんだけど
こわいんだけど



わたしは小さい時から
人と関わることがあまりなかった



それにわたしが西野家のひとり娘
ということもあって
みんなわたしに優しくしてくれた



こんな人と会うのははじめてだ

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