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いちご いちえ

第1章 遥斗くん


「美羽は将来どうなりたいの?」


「あたし?」


あたしは……


「夢とかあるんだろ?」


あるよ
あたしの夢。

絶対に叶えたい夢


あるんだけど…



「笑わない?」


「笑わないよ」


夢、
あたしの夢は………


「本番いきまーす」



口を開こうとした瞬間
スタッフがそう叫んだ。


その合図でメンバーは、それぞれ決められた席につく。



いつもそう。
ゆっくりおしゃべり出来ないの。

お仕事だから仕方ないんだけどね。

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