
今日も一緒
第6章 くすぐる*S
「はぁ、はぁ…」
彩夏の吐息が部屋に響く
「彩夏…あの……」
「…ん。なあに?//」
布団のすきまから見える彩夏の顔が
すっげぇ色っぽくて
また思わず、彩夏を抱きしめた
「俊太? ……あったかい」
「…あ、あやか?」
俺が話しかけたときには疲れたのか、
彩夏は俺の腕の中で寝てしまった
「そうだよな………」
起こさないように帰りの支度をする
「彩夏ごめんな、こんなことばっかして…
ほんとのこと言ったら
すべてが壊れそうで、俺こわいんだ……」
寝顔を見て言う俺はほんとに情けないと思う
今日は、無言の彩夏に
謝ることしかできなかった
