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君の笑顔

第51章 ただ伝えたい ~片野 和泉~

かぁあっと自分の顔が赤くなるのを感じた。



し、幸せ……



「沢村にお礼言わなきゃ」


そう私が呟くと、

陽介は、沢村?と首を傾げた。



「沢村が、背中を押してくれなかったら、私、陽介のところいつまでたっても行けなかったから。」


そう私がいうと


陽介はしばらく考えたあと、

「そーいうことね。」


と小さく呟いた。



「え?なに?」


私が聞き返すと、

「なんでもない」


と言って

陽介は笑った。



少し気になったけど、

深入りはしなかった。

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