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彼と心と体と。

第30章 本当は



拓海のキスに応じると、何も考えずに済んだ。


ただ舌を動かして、拓海の腕にしがみついた。




拓海が辛い時、あたしはそばにいた。


あたしが辛い時、拓海はそこにいた。




腐れ縁みたいに感じているけれど、いつか離れるよね。


大切で、特別な人なのに。




どうしてもっと大切にできなかったのかと、悔いる日が来るのかもしれない。


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