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うた☆ぷり♪ トキヤ総受け

第2章 那月×トキヤ


「……えっ?」

言われたとおりに後ろを見た僕は

思わず驚いて声を上げてしまいました

そう
僕の想い人…


一ノ瀬君が立っていたんです


「………一ノ瀬君…。」

そしてしばらく僕らは見つめあっていました。

いや、僕は見つめあうというより混乱していました。

「今の独り言は
私に向けて言ってたんですか?」

「あっ。いえ……はい。」


「……聞いていたんですか?」


「はい。
でも僕は好きな人がいます。」


ズキッ


頭でわかっていてもやはり胸が痛くなるものですね。


「……わかっています。
音也君と付き合っているのでしょう?」


「それなんですが…
音也とは付き合っていません。」

「えっ?
…じゃあ好きな人って?」
「……私の目の前にいます。

那月…あなたです。」

………えっ?
うそ………………。

「ずっと好きでした。
でも私は男の人と付き合っていける自信がなかったんですが…

今のあなたの独り言で勇気が湧いてきました。」


「音也さんと付き合っているというのは?」

「それはあなたの勘違いです。」

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