WONDERな世界
第8章 WONDER LAND -EPISODE #7-
「ふーん」
ガチャリと音がして扉が開く。
「シャイル」
シャイルと呼ばれた男は私を見る。
でも構えもせずにそのままアイリスに
近付き耳打ちをする。
「わかった。アイリス、貴方はどうする?」
「んー…どうするって言われても
そっちの事情がわからないし」
「私は此処に残って未来を予知する
シャイルはお仕事に向かう。
多分アリスはシャイルと一緒に体を
動かしに行った方が楽しいよ」
「ならシャイルとついていく♪」
私はベッドから立ち上がり
両手を天井に伸ばして延びをする。
「いってらっしゃい。シャイル、アリス」
「また帰ってきてもいい?」
アイリスは頷く。シャイルは私の横を通りすぎて
一足先に部屋を出る。
私はアイリスに手を振り部屋を出る。
狂いだした
歯車は
二度と
元には戻らない
時間ハ
刻一刻ト
刻マレテイク
闇を司る姫しか
知らない
未来
終焉ノ舞台ハ
スグソコニ