テキストサイズ

WONDERな世界

第10章 WONDER LAND -EPISODE #9-


    「きゃああああッ!!」


弾を貫通した肩を手で抑え、叫び、
膝立ちになる。

少女の効力が切れたのか球体が消えて
楓が床に倒れ込み、咳込む。



 「銃の扱い方はなめないでよね?」



扉を開けると、シャイルの足がゆっくりと
床に着く。
シャイルはカインの手を離し私を見据える。



 「邪魔をするならお前からだ」



シャイルは私の方を向き、銀食器を、
ナイフを投げつける。

私の方に飛んできたナイフは、目の前で
止まる。






































     「お嬢様には
      触らせない」


























ナイフを片手で握り、私の前に立つ楓。
髪から滴る雫が体に落ちて体を伝う。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ