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ポーカーフェイス

第1章 見上げると

ふと見上げると私の頭上高くには、青く大きな空が続いていた。


真っ直ぐ前を見据えてきた私にとって、それは盲点であった。


あの時、私は思った。


この空は、私がここに存在することを許してくれているんだなあ、と。


そう思ったら、今まで必死にやってきた努力が、無駄に感じた。

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