彼・彼女の言い分
第14章 正樹と坂口の理由
さすが…
セレブ水上さん!
別途の桁がちがうな〜
俺の家の別途は…
お手伝いさんいないし…
バーベキューも…
言えば用意してくれるし!
楽チンだな〜。
しかし…
ここちゃん……
欄さんに…
ベタベタしすぎ!!!
「な〜ここちゃん。
俺にも肉〜焼いてよ〜」
あっ!睨んでる!
『正樹先輩、邪魔です!
肉なんて自分で焼いて下さい!』
え〜…寂しい!
[では、わたくしが…焼いて差し上げます…
正樹様…どの部位になさいますか?]
欄さん優しいな〜。
ま…仕事ですからね……
『や〜!欄さん!こんな男に優しくしてはいけません!付け上がります!!!』
ひで〜な…ここちゃん…
[心さま…
わたくしの仕事は皆様の身の回りのお世話です…]
あ…ここちゃん…
の瞳が…
ウルウル…してる…
『欄さんは…みんなの…お世話で…大変なのね…』
な〜んだ!
あの甘えた瞳は……
可愛いだろ〜!!!!!!
[心さまの事も…しっかり…お世話いたしますよ…]
ニコッ……
ここちゃんの顔が
パ〜っと明るくなった…
いや〜…
何だかね…この空気…
欄さん…
肉……焦げます…