彼・彼女の言い分
第15章 夏期講習の理由
「水上…いたのか…」
腕を組んで俺達の席に
水上が近付く…
ん?隣…
誰だ?
「あ?西川さん?」
田口が水上の
隣の少女に反応した
『あら?お知り合い?
お友達の
西川 アヤさん
駅前のお店のフラワー講師のお嬢さん』
『どーも…』
「高木、正樹
西川さんとは
高校一緒で部活のマネージャーなんだよ」
ふーん…
世間は狭いって
この事だな…
『春と正樹クンは塾の帰り?えーと…そちらは』
「始めまして、
高木と正樹の
中学の同級生で田口と言います。えーっと…」
勝手に自己紹介をしてるので、俺は
コーヒータイム!!!
『始めまして、
春と正樹クンの高校の同級生の水上 千花 です。
春の彼女?彼氏です』
ブー!!!!!!ボコボコ!!!
噎せる!!!バカヤロー!
彼氏って!!!!!!
田口!キョトンってしてるぞ!!!
しかし、西川さん!!!
あんたは微動だにしないな!!!
俺達の関係をしってて、
その態度なのか!!!?
「水上さん!上手い!」
正樹!!!
なんの合いの手だよ!!!
「は?彼氏?…」
「田口!!!気にする!」
『田口クン…
推測するに…千花さんの彼氏さんは…
BLの世界の方なのでしょう…
千花さんの男裝姿…で…納得です。』
つーか
この子…見下す目が…
怖いんですけど…