彼・彼女の言い分
第16章 デートの理由
『初めて…入りました…
何が美味しいのですか?』
「何でも美味いよ、
俺は焼き魚定食とか良く食べるけど…
ここちゃんは無難に…」
『ハンバーグ定食!!!』
いきなりメニューを指差し言うここちゃんは
子供見たいで…
やっぱり…
可愛いな…
「解った!
おばちゃん、ハンバーグ定食二つ!!!」
厨房の中からおばちゃんが顔を出し『あいよ』と
注文を聞いてくれた
「ここちゃん…
ハンバーグ好きなの?」
『////
子供っぽいって…
思ってますよね!!!』
思ってました!
ごめんなさい!!!
『…嫌な事があった時は…好きなモノを買ったり…食べたりするんです…』
嫌な…事…
ナンパか…
「そっか…
悪いな…早く、助ければよかったな…」
『いいえ…
正樹先輩が近くにいたの見えたので…
ちょっとは…安心してたんですけど…
やっぱり…男性に触られると…怖いです。』
怖い…って…
気になったが…
『お待ちどうさま』と…
ハンバーグ定食が二つ運ばれてきた
『いただきます!』
「いただきます!」