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「デート…らしいデートだったな…」



閉館が近づき、出口に向かう俺達は

他のカップルと同様…

手を繋いでいた




後は、カフェまで
話しながら帰った…




『春、進路…ですが、
決めているのですか？勉強頑張ってますし、目標があるとは思ってましたけど』


あ…観覧車で…進路の
話ししたしな…



「一応…
建築家になりたくて…」



なんだか…照れるな…


誰にも言ったことはなかったからな


あ…母さんは知ってるか…



『建築家…ですか？』



「母さんが、
建築家なんだよ…
今、俺達家族が住んでる家は母さんの設計なんだ」



『そうでしたか!!!』



「母さんが、設計図を見せて、父さんにプロポーズしたんだって…」


なんだか…恥ずかしいな…マザコンって思われたら



『素敵な話しですね！
春も、私に同じ事してくれますか？』


「そう出来るように、
頑張って、大学に行って資格もとって…
…先は…長いけどな…」




水上は

『待ってますよ』

と、微笑んだ…

「水上は？どーするんだ？」