彼・彼女の言い分
第21章 文化祭の理由
水上は
女性モノの着物ではあるが…
黒とグレーをメインとしたシックな着物
帯は細めのタイプを男性の様に結び
結び目のあまりをダラリと長めに垂らす…
振り袖ではあるが…
何処か男性的な装いもみせていた…
反則だよ!!!
なんだ!!!!!!
あのかっこよさ…!!!
やばい…抱かれたい…
キュン…
いかん、いかん!!!
朝から!!!不謹慎でした。
『春!似合いますね!』
「いや…水上に比べたら…屁だな…優香さんに申し訳ない…」
水上は人込みをかい潜り、俺の近くに来た。
『十分カッコイイですよ…いますぐ、抱きたいくらいです。』
「////」
耳元で!!!止めて〜!
カッコイイ声出すの!!!
照れる俺をクスクスっと笑い…
肩を寄せてきた。
「高木〜写真とってやるよ!」
正樹がカメラを向けた…
パシャリ!!!!!!
「高木!無表情〜〜」
デジカメの画面を見ると
無表情の俺と微笑む水上…
『春、照れてる。耳真っ赤』
「観察しないでください!」
今日から文化祭…
浮かれてもいいかな?