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赤い印

第17章 涙を越える。

涙が溢れる。

「あ・・・」
涙を舌ですくうように那貴が舐め取る。

「全部、俺の。」
耳元で、ささやく。

ささやいて唇が首筋を伝う。

「ぁっ・・・」
チュッと吸われる。

那貴が唇を離したとき、
赤い印がついているのは、
見ないでも分かった。

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