Dear you... ~talk to myself~
第14章 保護メール
『最近、夢で、あなたとか部活のみんなに会う夢を見るの。夢を見たあとはなんか、寂しくなるの…』
って送ったメール。
『それは寂しくなるね!だから俺にメールしたの?w』
って返信。
そうだよ。でも、素直じゃないからそう言えない。
もう吹っ切れたはずなのに
また溢れそうだよ
『まあ、こうやって、転校して半年以上経っても、甘えさせてくれる友達がいるって幸せなことだよね。ありがとう。』
私が送った精一杯の「素直」な気持ち。
『突然照れるとか反則だよ!』
って君の返信。
反則なの…?
私が…?
どうして?
教えてよ…
ねぇ、もう彼女さんいるんでしょ?
まだ続いてるんでしょ?
期待させないでよ…
私はもう無理なんでしょ?
あと少しで前に進めそうなのに…
やっと吹っ切れたのに…
私から送ったメールだけど…
私が頼ったんだけど…
あなたの方が反則だよ…
もう、バカ…
私の気持ちに気付いているのか、気付いていないのか…
鈍感なのか、フリなのか…
でもね、夜遅くまでメールに付き合ってくれてありがとう。
元気出たよ。
今でも増えていくんだよ。
今でもしちゃうんだよ。
保護メール。
あなたからの元気が溜まっていくの。
嫌いになんてなれない。
なれないの…
もう吹っ切れたはずなのに…
嫌いじゃない。
好きなの。
今は友達として。
そう、大切な友達。
大好きな友達。
………そう思い込んでいるよ。