Dear you... ~talk to myself~
第26章 『純恋歌』
君が歌っていた『純恋歌』。
大好きな君の声で聴いた、
大好きな歌。
「いつか、私に向けて歌ってくれないかなー」なんてね。
きっと、叶わない願い。
だけど、少しでも可能性があるのなら…
祈りたい。
君が私に「曲入れた?」って聞こうとしたとき、
君と私、ほとんど目だけで会話してたんだよ?
ねぇ、期待しちゃうよ…
あれからもう、4ヶ月経っているけど…
期待したいよ…
君の優しい瞳で見つめられたい。
君の笑顔を見ていたい。
可能性は限りなくゼロに近いのは分かっているよ?
だけどね…
完全に「ゼロ」ってわけじゃないでしょ?
そう信じてもいいよね?
いますぐには無理だと思う。
だけど、数年後…
クラス会とかで………
なんて思っちゃダメかな?
私じゃダメかな……?
君を好きじゃ…ダメ?