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Dear you... ~talk to myself~

第29章 ソツギョウマデ…


卒業まで、

あと45回くらいしか登校できないみたい…

あなたに会えるのもあと45回…

あと何回、あなたが笑っている姿を見られる?

あと何日、あなたのことを好きでいていい?



転校してきた、去年9月は、

「1年半なんて長いよっ!転校なんて嫌だよ!」

って思っていたのに…



転校して3日目くらいの放課後に

「バイバーイ!」

って声をかけてくれた男の子。

私は最初、

「え!?誰?変な人?クラスの人なのかな…?」

としか思っていなかった。

それから、クラスの人にその男の子がいないか探してた。

声をかけられて1週間くらいしてからかな。

やっとその男の子を見つけた。

その人は私にとって、

『学校にいれば楽しそうなのになぜかよく休む人』だった。

授業中は、寝てるか携帯をいじっているか。

「面白い人だな~」って私は見てた。

その男の子はね……

あなたなんだよ。

覚えていないかもしれないけど。

私は覚えてるんだよ。

印象強かったからね(笑)

あの日から何かが変りだしていたのかな…



だからといって、仲良くなったわけでもなく…

どうしても必要なときだけ話しかけられる。

私からは話しかけない。

時々目が合うけど…

それは、ただ、あなたが人を観察することが多いから。

「私」を見てるんじゃなく、

「人」を見てるんだよね…

だから、あなたにバレちゃってるのかな。

私がよく、あなたを見ていること。

あなたのことを目で追ってしまうこと。


あなたを好き。

ただそれだけで

心が温かくなるの。

片想いだけど、

私、幸せなんだ。

嬉しいんだ。

卒業してからもあなたの笑顔を見ていたいけど、

それはちょっと難しいのかな…

私からは言えそうにないよ……

だからせめて、

卒業まではあなたを好きでいさせてください。




今日もどこかであなたが笑っている。




そう思うことによって

きっと、

私も笑えるから。

So please smiling always.

It makes me happy.

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