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腕の中で

第3章 3



「つ…なつ!」


はっ!
どうやら寝ていたらしい。


「おかえりなさい、ご飯できてるよ!」


「ごめん、食べてきた。」


こんなことも増えた。

あれ?
なんかおかしくない?


鉄平のワイシャツの襟に口紅の跡がある。



「ねえ、女の人と居たの?」
聞かざるを得なかった。



「は?なんで?」
鉄平の目が泳いでいる。



「襟に口紅の跡あるよ?」


「……」


「ねえ、何してたの、ねえ!!」



「…なんもねえよ!」



鉄平はそう言い放って寝室に消えた。



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