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腕の中で

第4章 4

「ん……」

朝起きたら鉄平はもう居なかった。

時計を見てみるともう10時。


リビングに行ってみると
鉄平が作った朝食と離婚届けが置いてあった。



料理が苦手な鉄平の朝食はすごく不味かったけど不思議と食べれた。


そして離婚届けを見ると自分の名前を書いて判子を押せば、
もう出せるようになっていた。



自分の名前を丁寧に書いて着替えて市役所に行った。



意外とすんなり終わってしまった作業に悲しみすら覚えた。

家に帰り、荷物をまとめた。
荷物は思ったよりあまり無くて、一時間も掛からずに終わった。


手紙を書いてテーブルの上に置く。


家を出て鍵を締め、ポストに入れた。


夏は空を見上げた。
少し気分が晴れた気がした。



fin

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