Hなサッカー部
第16章 合宿前日
「だってよ………」
シーン…
『え、ちょ、何?
めちゃめちゃ気になるんですけど』
正條君がそっぽを向き、そのまま動かない。
「…笑わないか?」
『笑わない笑わない!』
場合によっちゃ笑うけどね!
「………だってよ、マネな仕事とはいえ、河野の事抱いていいのかって思って…」
『…え?』
「だ、だって嫌だろ!?ほぼ毎日、違う男に抱かれるなんて!雛川先輩はもう慣れてるみたいだけど、河野はまだ日が浅いのに…」
『ぶふっ』
「お、おい!笑わないって……」
『あはは、ごめん。
こんな風に私の事心配してくれる人もいるんだなぁって』
「べ、別に心配してる訳じゃねーよ。勘違いすんな///」
わ、顔真っ赤(笑)
でも本当に嬉しいなぁ…
『優しいね。でも私は大丈夫だよ?』
「でも…」
『ふはは、私を誰だと思っている。河野詩ぞ』
「知ってるけど」
『性処理が嫌なら、もうとっくに辞めてるし。だからそんなに心配しないで』
「そうか?
って心配してないっての!」
また頬が紅潮して、ムスッとした正條君につい笑ってしまった。