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Hなサッカー部

第6章 決意

『私、困るんだけど』


「……は?何言ってんの?」

『だから、私困るんだけど』

「いや、聞こえなかったとかの意味じゃなくて」


眉間にしわが寄り、目が揺らいでいる
なるほど、唐橋は気持ちが顔に出やすいタイプだな


『何?昨日と一昨日と。私あんたに振り回されてばっかり……』

「だ、だからそれは反省して……『第一、名前も知らないあんたに部活勝手に入らされたってのに辞める事まで決められたくないわよ!』
「う…」

言い出したら止まらなかった

『辞めるか辞めないかは私が決める!今日の部活は出てやるんだから!』

「ばっ…!変な所で意地張ってんじゃねーよ!人がせっかく好意で辞めさせてやるっつってんのに断んじゃねー!!つーか名前知らなかったのは俺のせいじゃねーだろ!」

今まで押され気味だった唐橋が一気に言葉を発した

『あんたからの好意なんていらないから!出るったら出るんだから!』

舌をべーっと出してみせた
みるみるうちに唐橋の顔が引きつる

「あー、そーですか。俺はもう知らねーからな!お先真っ暗になっちまえ!」

『なんとでも言えば?もう授業だから戻るからね!』

私は扉を押し開けて階段を降りた



ふぅ、すっきりした~






「………あの馬鹿女」

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