
私のカレと俺のカノジョ
第4章 事後の出会い
「ねぇ君さ、この前私のオナニー覗いてたよね?」
彼は真っ赤だった顔をもっと赤くしながら、コクンと頷いた。
名前を聞くと波多野樹(はたのたつき)、一年生だった。樹クンは私が名前を聞いただけで、完全におびえていた。 真っ赤な顔はそのままだったけど。
そして私は、と自己紹介しようとする
と初めて口を開いてくれた。
「あの、先輩のこと知ってます。対面式の時に新体操部で演技してましたよね?」
「そうそう、やってたよ。私は勝俣蒔美(かつまたしほ)。よろしくね~」
あまり気にしてないように会話して、樹クンの緊張感を和らげようとした。
