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先生が教えて。

第15章 気持ち



パチン、パチン


ホッチキスで紙をとめていく音だけが資料室に響く。



チラッとかんだを見ると、真剣に冊子を作っていた。



横顔もなかなかかっこいい。



いつも騒いで居る女子の気持ちが初めて理解出来た気がした。



「何?」




何時の間にか神田は手を止めて、私に向き直っていた。




知らぬ間に見とれていたらしい私は、慌てて神田から視線を逸らした。

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