
にゃんと喘いでくれるよね
第1章 猫と僕
パチッ
「お目覚めかしら?♡」
「いえ。
お目覚めたくなかった」
「ふふふっ…
君も運が悪いわね?(笑)」
僕が目を開き見た光景は
魔術師達が出てきそうな
真っ暗なお香の匂いがした
大きな空間だった。
「…僕はどうして
連れてこられたんでしょう?」
「知りたい?」
「どうせ、教えてくれるんでしょ?」
「もう!
まったく冷めた子ねぇ(笑)
いいわ。
教えてあげる」
そこで長々と説明されたが
全く頭に入ってくるはずもなく
時間だけが過ぎた。
ただ一つわかったこと。
それは
なぜか、僕が
選ばれた人間らしい。
