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僕らの放課後

第1章 知らせ

数時間前のことだった。

いつもは帰りの遅い母親が、私が帰る頃には家に帰っていた。

玄関のドアを開けるとリビングの部屋だけ明かりがついていた。

「ただいまー」

いつもの優しいお母さんの笑顔と美味しそうな料理の匂いが私をむかえる。

「あ、おかえりなさーい」
「どうしたの?今日は早いねー」
「あー…うん…まーねー…」

気のせいかな…
今お母さんの顔が引きつったように見えた。

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