テキストサイズ

喫茶店ルノアール

第1章 1

「どっちが勝ちかしら?」
もう、すっかり冷めているうだろうコーヒーを飲みながら彼女が言った。
赤いルージュがのった唇は今回はハッキリ笑っている。
少し考えたそぶりを見せてから、俺は答えた。
「君の勝ちかな?」
彼女は満足そうに、
「そうね」
そう言って立ち上がる。
そのまま、ゆっくりと周りを見回して最後に俺の顔を見ると彼女は喫茶店を出ていった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ