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私と飼い主のはなし

第8章 過酷な一日

一限目が終わると、私はすぐにトイレに駆け込んだ。

個室に入ってドアを閉めるとふぅ、と一息つく。
まだドキドキしている…
まさか、こんなことになるなんて…

あの写真やディルドを、送って来たのが九条君で
そんな彼がこの学校に転校してきた。
そして、そんな彼のペットに私はなったのだ

…隼人さんに報告しなきゃ

携帯をポケットから取り出すがメールを打つ手がとまった。
もし、このことを隼人さんにいって
隼人さんが幻滅して私の調教を辞めたら…


(…隼人さんには、黙っておこう)


携帯をしまいもうすぐ休み時間が終りそうなのでパンツとブラを外してポシェットにしまいトイレを出た。














二限目は数学の時間。
教室に戻ると久城くんの席には沢山女の子達が囲んでいてなんだか座りずらかった、


「あの転校生、すげー人気だよな」

「澤田君…」

近付けずに立ち尽くしているとすこし呆れたような表情の澤田くんが話し掛けて来た。


「藤野もさ、かっこいいと思う?あいつのこと」

あいつっていうのは久城くんの事だよね…
顔は、かっこいいと思うけど…


「なんだか、苦手かな」

優しい笑顔とは裏腹に、凄く意地悪でいやらしくて…苦手。
なのに、私はあの人のいう事を聞いてしまった。


「え、藤野ってああいうタイプ好きじゃない?よっしゃ!」

「え?」

「…あ、いや…なんだか授業中も話したりしてたからてっきり…」

「た、たいした話じゃないよ!」


ドキッとしてめいいっぱい誤魔化すと鐘がなって、久城くんの周りの女の子も席に戻る。
わたしも席に戻ると久城くんと目があった。

号令で席を立って礼をする、とお尻に手の感触


「きゃっ!?」

「俺の事、苦手な割にはきちんという事聞くんだね?」

さっき女の子達に振りまいてた笑顔とは違う微笑み。

「そのうち、俺無しでは生きていけない身体になっていくんだからね」








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