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変愛(へんあい)?!

第7章 第二部:約束事

「チッ!!」



そう舌打ちしてサイン欄に一筆書く兄貴を見て、亮ちゃんも俺も肩を撫で下ろした。



「じゃ、コレ持ってくね。
ちょっと待ってて。」


「おい待て。」



ルンルンの俺を猫掴みする兄貴に、動揺する俺の目はかなりの勢いで泳いだ!!



「なんて言って言いくるめたんだよ。この数年、一切接点を持とうとしなかったんだぞ?
泰次…お前、知ってて俺を放置してたんだな?」


「あ!!兄貴!!今サインしたじゃん!!」


「ユキにはまだ事実は知られてねぇ。」

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