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第2章 土曜日
「…な…んだと…!!」
男が発泡した弾は、
確かに
基樹の心臓の部分を命中していた。
「…ふぅ…危ね。」
基樹は防弾チョッキを着用していた為、
発砲した弾が肌に触れることは無かった。
そして基樹は、先ほどの仕返しとでも言わんばかりに
男を全力で殴り続けた。
ドゴッドガッ
基樹の手に飛び散る真っ赤な血。
基樹はそれを見て興奮したのか、
トドメの一撃を、もはや顔面と取れないという程ぐちゃぐちゃになった顔面に
食らわせた。
「うあぁああぁあぁ!!!!!!!!!」
男は数秒それこそ虫の息をしていたが、
すぐに力尽きた。
