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アオゾラペダル〜それぞれの想い〜

第15章 決断のとき

いよいよ明日出発だ。

みんなは多分病気のこともアメリカ行きも知ってると思うけど、俺に気を遣ってか、そのことに関しては何も言ってこなかった。

いつものように1日を過ごし、放課後を迎えた。



翔「璃夏っ」
璃「なに?」
翔「このあと、話がある」


俺は璃夏を近所の公園に呼び出した。



璃「話ってなに?」

深呼吸をひとつして、気合いを入れる。

翔「ありがとう」

璃「えっ?」

翔「俺のこと『すき』って言ってくれて、ありがとう。ほんとはめちゃくちゃ嬉しかった」

俺はうまく伝わるように、ゆっくりゆっくり話す。

翔「知ってると思うけど、俺は明日、アメリカに行く。病気を治すために。俺は、璃夏を守っていける自信がなかった。だから、璃夏の告白を断った」

璃「翔くん…」

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