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あなたがいたから。 上

第1章 第1章

夏の頃


私たちは
教室で進路の話をしていた。


「梨穂と由希は
受験とか決めた?」


「んー…二人と見学したところがいいかなって。」

正直二人と一緒の高校がいいかな。
高校入ってまた友達って友達作るのめんどい。


「あーこの前の尾関原高校ってところね。私もそこがいいなって思ってる。」

今一緒に話してるのは
由希と萌恵

二人は
私が中学2年の頃
引っ越してきてから
最初に仲良くなった子たち。

伊藤萌恵:
成績優秀、能天気
しかも、彼氏とかも作ったりする。
長崎由希:
この子も成績優秀、真面目

そんな二人とは
この先ずっといると思っていた。


「萌恵はどこ行く予定なの?」
私は萌恵に聞いてみた。

「んー私もそこがいいかなっては思ってるよ。」

3人とも行きたい学校は同じかー

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