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16歳に恋する23歳の俺。

第11章 慧side






優美花が出ていった夜





「ただいまー」



ドアを開けると

いつも明るい光が注ぎ

かわいい優美花が走って俺を出迎える





……だが、今日はどちらもない





シーンとなる暗闇に足を踏み入れ、

寝室の電気を付けると





優美花も、


優美花の荷物も




全てなくなっていた





「は?」



呆気に取られて思わず声が出る




同時に、



納得もする。





優美花が出ていった理由くらいわかる



その理由をわかった自分に

苛立ちを覚えた




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