
16歳に恋する23歳の俺。
第12章 交際スタート?
そんなことを思いながら
俺は目を開ける
頬に冷たい感覚
鼻に抜ける甘ったるいカクテルの香り
目の前には、
「……由真?」
「やぁっと起きたか、こっのバカ!!」
「いてっ!!」
丸めた雑誌を豪快に頭にはたかれ
俺は体を起こして頭を抱えた
その瞬間に記憶が甦る
優美花ちゃんに好きだと告白して
考えさせてくださいと言われ
すっかり俺は両想いだと思っていたから
見事に撃沈して
同じ部屋にいるのは気まずくて
逃げるように由真の店に駆け込み
浴びるように酒を飲み
現在朝5時まで
寝ていたことを・・・
