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高橋家の日常

第2章 憧れの人

「さよならー!」

あっという間に帰る時間だ。

「そうそう香恋ちゃん!
その憧れの人にはお兄ちゃんがいてねー
そのお兄ちゃんも3年連続チェリープリンスなんだよ!」

「へー」

完全にその人の正体がわかった…。

「それに、今年は妹もいるって噂なのー!」

「ふーん…。」

門の前まできた。

「きゃー!」「かっこいいー!」「握手してくださーい!」

そこには人だかりがいた。

「なんだろうねー?
行ってみようよ香恋ちゃーん。」

「え…まあいいけど…。」

近くまでいくと、囲まれている人の顔がちらっとだけ見えた。

「あ…やっぱり…。」

「かっ、か、か、か、香恋ちゃん!!
あれ、あの囲まれている人が私の憧れの人だよ!」

その囲まれている人がこっちを向いて言った。

「香恋!助けてくれ!」

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