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声をきかせて…

第5章 次の日

マンションに着くと小野はからだの向きを変え駅の方へと歩き出した。

『小野さん、お疲れさまでした。
送っていただいてありがとうございました。
気を付けて帰ってくださいね。』

と小野さんの背中に向かって言ったあと聞こえているのか、聞こえてないのか何も反応のない小野さんの背中に一礼をし、マンションへと入った。

私の中での小野さんへの想いがまた少し、膨らんだ。

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