無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

株式会社 mituki の企画部に入って三ヶ月がたっていた。

入ったときは、高城さんのフォローというより雑用をしていたが、今はリスクの少ない仕事なら任されるようになった。

三ヶ月たったいまでも仕事を教えてもらった高城さんとは仕事の事でよく話をしていた。

『日菜ちゃん、仕事の話ここでするのもいいんだけど…。お腹すいちゃって…お昼食べにいかない？そこで話したらだめかな？聖夜！お前も行くぞ！』

私は目で小野さんの反応を見ていた。

小野さんが軽くうなずいたのを見て私はオッケイをした。

するとそれが聞こえたのか

『私も行きたいです。いい？山木さん？』

『あっ…はい。』

三ヶ月経った今でも小野さんは帰りに私を自宅、マンションまで送ってくれる。
私にはもう、普通のことになっていた。

でも、その前までは駅が一緒ということもあり、小野さんと佐々木さんは一緒に帰ることが多かったらしい…。

そのせいか、佐々木さんは私を嫌っているらしく、陰口もけっこう言っているらしい。

私は居心地の悪さを感じながらお昼を食べにいく準備をしていた。

(財布と…携帯と……)

『ひーなちゃん！ご飯食べいこうよ！』

『あっ！まみさーん。』

私は困った顔をしながらまみさんを呼んだ。

『ん？どうした？？』

『高城さんに仕事の事で聞きたいことあって聞いたらお昼だしご飯食べながら話をしようってことになって…小野さんがくるのはいいんですけど…。
佐々木さんもくることになって…。』

『えっ！？佐々木さんも！？
小野さんがいるからね。
小野さんと日菜ちゃんが一緒にいるのが嫌なんだよ。きっと。』

そんな話をしていると高城さんがこっちにきた。