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仕事が終わり真美さんと酒美へ向かっていた。

酒美に入ると佐々木さんが座っていて真美さんは迷わずにその席へとついた。

私も真美さんのあとについていき、席についた。

『逃げなかったんだ。』

いつも笑っていて盛り上げ役の真美さんが、佐々木さんを見る目と口調が違っていた。

『日菜ちゃん、前にコイツとやりあったんでしょ？

それで小野さんが二股かけてたって噂たってたり、日菜ちゃんが、部長や、高城さんに色目使ってるとか噂たってたの気付いてる？』

親指で佐々木さんを指しながら話してきた。

真美さんの目が明らかに怒っていた。

『噂たてられてたのはうすうす気付いてました。
でも内容までは…。
佐々木さんに、付き合ってるって噂があるっていうのは聞きましたけど…』

と私がいうとぎろっと佐々木さんを見ていた。

『どんだけ。タチわりぃーんだよ。』

髪の毛をあげながら真美さんは口調をあらげていた。