声をきかせて…
第14章 真実
『おはよう。どうしたの??』
『佐々木さん、おはようございます。
すみません。
聞きたいことあって…。
佐々木さんと小野さんって高校一緒だったんですか?』
『そうよ。
田神高校。
それがどうしたわけ?』
『小野さんって……。
ラジオ部でしたか?』
沈黙になったあと小さく
『そうよ。』
と聞こえた。
佐々木さんは息を深く吸うと話してくれた。
『もしかして、山木さん、ラジオ聞いてた?
ヒナってラジオネームで、FAXを毎回放送後や放送中に送ってくれてた?』
『はい。送ってました。』
『ふっ…。
私、山木さんにあのときから負けていたのね。
聖夜のセイは聖なるの聖。
コウキとも読むけど、
ヒジリとも読むの。
だからヒジリ。
その話、聖夜くんにその話してあげて。
喜ぶと思うから。
さーて。
私は今日は合コンだから。
切るね。』
と急ぐように佐々木さんは電話を切った。
私はヒジリさんに会いたかった。
もう一回、この声を聞きたいと思いながら毎日ラジオを聞いていた。
そしてその真実に
運命を感じていた。
『佐々木さん、おはようございます。
すみません。
聞きたいことあって…。
佐々木さんと小野さんって高校一緒だったんですか?』
『そうよ。
田神高校。
それがどうしたわけ?』
『小野さんって……。
ラジオ部でしたか?』
沈黙になったあと小さく
『そうよ。』
と聞こえた。
佐々木さんは息を深く吸うと話してくれた。
『もしかして、山木さん、ラジオ聞いてた?
ヒナってラジオネームで、FAXを毎回放送後や放送中に送ってくれてた?』
『はい。送ってました。』
『ふっ…。
私、山木さんにあのときから負けていたのね。
聖夜のセイは聖なるの聖。
コウキとも読むけど、
ヒジリとも読むの。
だからヒジリ。
その話、聖夜くんにその話してあげて。
喜ぶと思うから。
さーて。
私は今日は合コンだから。
切るね。』
と急ぐように佐々木さんは電話を切った。
私はヒジリさんに会いたかった。
もう一回、この声を聞きたいと思いながら毎日ラジオを聞いていた。
そしてその真実に
運命を感じていた。