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声をきかせて…

第14章 真実

と…。

話したことのない好みまで把握していたり、

人の話を聞いて微かに笑ったりと、

話さない分、気付くことも多い。

思えば思うほど別人にしか思えなかった。

だから私は賭けをかけた。


佐々木さんのいうように、私のことを気にかけてくれてたのなら…。


私が、FAX にいつも書いていた私の似顔絵を書いたら気づくかどうか…。


気づいたら聖さんが好きだったってちゃんと言おう。

私は仕事の内容を紙に書き、似顔絵と前みたいに、ヒナとひよこの絵を書いて、明日の朝小野さんの机に置こうと考えていた。

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