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赤い恋 ~sho sakurai~

第36章 君がいない生活





結「いってててて…、」

やっぱり慣れないなぁ…。


みんなのところをでて3日が経った。

私は相変わらず、ネカフェ生活で。

狭い個室での寝泊まりは体が痛い。


あちこち寝違えて、ぐっすり眠れない。


結「まだ見つかんないし…」


パソコンの求人サイトを調べても、この不景気、私のような人間を雇ってくれるところはなかなか見つからない。


そろそろここからも出ないといけないのに…。


もうすでに、私の貯金は底を突きそう…。

みんなと暮らす生活では直接、私の通帳に入るお金はないから、

スタッフ時代の貯金だけでなんとかここまで乗りきった。


結「やばいな…」

実家にも帰れない。

友達も頼れない。


もちろんみんなのところにも戻れない…。


結「みんなに会いたいよー…」


あれから何度、曲を聞いたり動画を見ようと思っても、もっと悲しくなって、もっとみんなに会いたくなりそうだったからやめた。


自分から出ていったくせにまだみんなに執着してる。


でも…、


沙良さんはまだ翔ちゃんに何かするつもりみたいだから。



結「私は…ほんとに何も出来ないんだな」

みんなを守る、なんて…、


結「出来てないじゃん、」


情けなく笑って溜め息をつく。




結「……私なにやってんだろ…」



こんなとこで、こんなことしてたって何にもならない。



結「これで…よかったのかな…」



わかんないよ…。


私は間違ってるの…?




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