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赤い恋 ~sho sakurai~

第2章 手伝い

和「なるほどね(笑)俺も料理は好きですよ。結衣には敵わないけど(笑)」

ニノは体制を直して笑った。

結「えぇー?そんなことないでしょ。ニノが夏、作ってくれた冷製パスタすっごい美味しかったよ♪」

私は切った野菜を鍋に入れながらニノに言った。

和「(笑)そうですか?ありがとうございます(笑)」

ニッコリ笑ってニノが頬杖をついた。

智「結衣~、じゃがいも剥いたよぉ♪」

智くんが剥いたじゃがいもを見せながら言った。

結「ありがとう♪助かったよ」

私は鍋に水を入れながら智くんにお礼を述べた。

智「もう手伝うことない?」

結「うん。今はないかな。ありがとう」

智「うん♪」

智くんはタオルで手を拭いてキッチンをでた。

結「翔ちゃんは人参、皮剥けたぁ?」

チラッと翔ちゃんの方を向くと、

結「しょっ翔ちゃん?!」

翔ちゃんはプルプルと手を震わせながらピーラ-を使って人参と葛藤していた。

結「あっ危ない!危ないよ!」

今にも誤って手を傷つけてしまいそうだ。
翔「…………(プルプル…)」

こっこわっ!

これは駄目だわ。

結「翔ちゃん?もっもういいよ?だいーぶ危ないから、ね?(汗)」

冷や汗を浮かべながら私は翔ちゃんに手を伸ばした。

翔「だっ大丈夫だよ…(プルプル…)」

どっどこがぁ?!

結「むっ無理しちゃ駄目だよ(汗)」

そっと翔ちゃんの背中に手を触れる。

翔「おっ俺だって役に立ちてぇもんっ」

…翔ちゃん…

…………とか感動してる場合じゃないっ!
これは翔ちゃんにお米研いでもらうべきだったな…。

結「翔ちゃん~?翔ちゃんは充分役に立ってるよ?」

私は背中を擦る様にして語りかけた。

和「翔ちゃんあぶねぇ!」

ニノは身を乗り出して驚く。

結「手ぇ切ったら仕事に支障でるよ?ね?もう私やるから。大丈夫だよ」

ニッコリ微笑んで背中をポンポンと叩いた。

翔「…………ん…。分かった。俺、なんもできねぇなぁ…」

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