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『―で、好きな人にOKもらって！』


ふと、テレビの声が耳に入った。

…これだっ！


結「翔ちゃんは好きな人とかいるの？」


…よっしゃー！聞けた！

翔ちゃんもテレビの音が聞こえてたみたいで笑いながら答えてくれた。


翔「好きな人ぉ～？(笑)んー……いるよ」


…………うそ…。


結「……そっそうなんだぁ！上手くいくと……いいね…………」


…………予想してなかった訳じゃないけどなんか…………悲しい…。


翔「……あー…うん(笑)」

…………なんだよー…。

嬉しそうにしやがって！

結「…うーー……」


翔「えっ？！なに唸ってんの？」

結「別に……」

なんか…………なんかなんかなんか！

くやしい！

翔「結衣は？好きな人いるの？」

結「いるよ！！」

つい、大きな声を出してしまった。

翔「えっ、まじ？」

…………なんだよ、その反応！

結「まじだけど？」

翔「へぇー……因みに誰…？」

なっなぬ？！

それ聞いちゃうの？！

結「いっ言えない言えない！言えないよ！そんなの！」

翔ちゃんは目を細めて私のことを見た。


翔「…………誰…？俺の知ってるやつ？」
…………何？なんか怒ってる？

結「知ってるってゆうか…………その……」

本人だし…………


と、翔ちゃんは突然目を見開いた。

やば！ばれた？！


翔「…………にの…………とか？」

なんでだよっ！

結「違うよ！」

翔「じゃあ、大野さん？！」

ちゃうわー！

結「違うよ、なんでそう思うの？」

翔ちゃんは口を尖らせて
上目遣いに言った。

翔「だって……なんか言いにくそうにしてたし……俺の知ってるやつ？って聞いたときの反応がさ……」

……なるほど……

そう考える訳か…。

翔「……それに……」

それに？

翔「2人ともと……仲良くしてるし……」

あ……知ってたのか…。

それも全部翔ちゃんのことだし…………

翔「あ！松潤か！」

…………ちゃうわぁーー！