テキストサイズ

赤い恋 ~sho sakurai~

第13章 意地悪





翔「…はぁ……ごめん…………結衣……ごめんな……」


片手で自分の額を支えて結衣に謝る翔ちゃん。


結「……なんっで……っ翔ちゃんが……謝るの…………っ」

涙を流しながらも結衣は言葉を繋いだ。


翔「だってさ…………あんなの…………あんなのって…無いよなぁ…………」


翔ちゃんは泣いてるのかもう泣いてないのかよくわからなかったけど下を向いて言った。


その言葉に結衣は必死に首を横にふる。


結「…………だいじょぶだから……私は……平気…………」


結衣は涙が止まらないようで。


和「…………翔ちゃん…」


俺はゆっくり翔ちゃんに近づいて顔を耳元に寄せた。


和「…………結衣にちゃんと……言ったあげてくださいよ……。…………」


言い終わってスッと姿勢を戻して、ニヤっと笑ってみせた。


翔「…………はっ?何を…………?」

顔を上げた翔ちゃんはクエスチョンマークだらけの顔で。


和「ふっ(笑)結衣と一緒に暮らしてよかったと思うんですよね?だったらそれをちゃんと本人に伝えないと……」


さっき翔ちゃんが言ったのはあくまで
姫川沙良に対して。


……結衣は多分まだ不安だと思うから。


翔「……なっ///そっそれは……思ってるけど…!」


和「いいから(笑)あ、それとも…………ヘタレには無理ですか…?(笑)」


こうゆうこと言うと翔ちゃんはね……


翔「っはぁ?!言えるしっ///それぐらいっ…!」

こうやって扱いやすくなんの(笑)

ストーリーメニュー

TOPTOPへ