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赤い恋 ~sho sakurai~

第23章 君と話してた あの昼下がり






結「…っう゛ーーー…あ゛ーーー…」


鈍い頭痛と、胸焼けと共に目を覚ました。

…部屋。

うん、私の。

部屋。


結「……………なんで?」


柄でもない関西弁で小さく呟いた。

あれからどーやって帰ったんだっけ…?


電車…乗ったっけ…?


結「あ!!!!」

『バタバタ…!』

私は急いでリビングに駆け込んだ。

結「…………やっちゃった…」

ヤバイヤバイヤバイ…。


結「…も、…昼じゃんか…」

時計を見ると11時過ぎ。


「おはよ……じゃないや、こんにちわ?(笑)」


はっとして声のした方に目を移す。

結「あっ、翔ちゃん…………」

翔「うん(笑)『翔ちゃん』です(笑)」


新聞を折りながら翔ちゃんは食卓から微笑んだ。


結「…………ごめん…………。私、昨日の夜から……ご飯……作ってない……」


私……最悪だ…………。


翔「大丈夫だよ。松潤が張り切ってた(笑)『結衣がいっつも作って俺の腕を見せれない』って(笑)あ、もちろん嫌みじゃねーよ?(笑)」


…………あ、そっか…。

潤くん昨日OFFだ…。


結「じゃなくて!!」

雅「俺?(笑)」


突然後ろから声が聞こえた。

翔「誰だよ(笑)お前(笑)」

雅「雅紀だよ!」


翔ちゃんは苦笑いしながら「うるせぇ(笑)」と言った。


結「……や…じゃなくて、って『じゃなくて』じゃなくて…………」


雅「ややこしいよ(笑)」


結「…………私、…私……!!!あーーーーー!!もう!」


突然の大声に2人ともびっくりしてる。

翔「ゆっ結衣…?」

翔ちゃんがクリクリの目をさらに大きくさせて私を覗き込む。


結「ごめん…。家事…サボって…」


翔「……サボったんじゃないよ…。結婚式の日ぐらい仕方ないよ…。考えたら今まで結衣はずっと一人でやってきたことじゃん…。1日くらいいいじゃん。…」


雅「そーだよー!俺らもさ?たまには自分でやんないとさ?」


相葉ちゃんが私の肩をポンポンと叩いた。

結「…ん」

翔「あれ、相葉ちゃん、なんか自分でやってたっけ?(笑)」


雅「やったわ!!」

翔「ずっと松潤に頼ってなかった?(笑)」

雅「頼ってないもん!」

相葉ちゃんは翔ちゃんを軽く叩いて少し膨れた。

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