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気がついたら。

第2章 知らない人。



道を出ると、すぐに車に乗せられた。


記憶はなくても、言葉や物の名前は分かると言う事に今、気がついた。

隣の運転席に座ったあの人は
ゆっくりと、私に向かって


『僕は 長津田 康 (ナガツダ コウ)』

ーーーコク。

『君の名前は、今日から ソラとやばせてもらおう、いいね?』

ーーーコク。

『僕の事は、康とよびなさい?』

ーーー「はい」







康は口角を少し緩めると、車を出発させた。







これが、歪んだ愛の始まりだった。

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