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第19章 次の日

大学の講義室の机にうつ伏せになっていると…

『おはよー。梨華?眠たいの?』

と声がした。

『のんちゃん。
おはよー。昨日お水のバイトしてきた。』

『えっ?なんで?』

『ちょっとね…。お金が必要なの。』

『そんなに必要なの?』

『あと、60万位かな…。』

『なんでそんなに必要なの?』

私はのんちゃんに海斗のことを話した。

本当は誰にも話す気がなかった。

でも聞いてほしい気持ちもあった。

好きとも言われてない、付き合ってるかどうかも分からない海斗にお金を渡すのは自分でもどうかしてるって分かってた。

でも、悩んでやせこけた海斗を見てたらそんなことどうでもよかった。

それに、いつかは好きだって。言ってくれると信じているし…

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