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redcross

第7章 その頃…

海斗が捕まってから何日か経ってから私は海斗が捕まったことを知った。


自分にも、刑事がくるんじゃないかと思っていたが来なくて安心していた。

風の噂で海斗が、脅した相手が[リベルトの社長]と言うことが耳に入ってきた。

ーーー響と海斗は会っていた。

この時私は初めて知った。

そして響に電話を掛けていた。

『響。海斗を知ってるの?』

私の一言を聞いて全てを話してくれた。

私と海斗がしていることも。

私がリカじゃないのも…。

私の事が好きになっていて、海斗と離れて欲しかったことも。

海斗と離れて欲しくて訴えたことも教えてくれた。

全ては私がしたこと。

私が悪いのに、響は謝ってくれた。


『響、ごめん。
私さ、男は好きになれないんだ。
それ認めたくなかった。

けど、響とやって自覚できた。
気持ちいいけど…なんか違うんだよね。
男とやってるのに頭で想像してんのは、女のこの裸だし。

でも、響と居て、本当の素の自分で居れて楽だったし、受け止めてくれたのが居心地よかった。

でも、もう会えない。

私のせいでごめん。

海斗のことも許して。

私が悪いから。

じゃあね。』


これが響と交わした最後の言葉だった。

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