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おにいちゃんのおもちゃ

第28章 転校生:兄

俺に気付いた高木美花はギョっとした瞳で俺を見つめていた。


けっこーショックなんだけど。









昼休み、俺は高木を屋上に呼び出す。


「用事って何」


高木は俺と目を合わさない。
ぶっきらぼうに言う。


「朝の事だけど、見てたよな」
「あ、朝のって……」


高木は顔を真っ赤にする。


「セックス」


俺はわざと耳に囁く。


「なっ……」
「セックスしてたんだよ。見たんだろ」
「み、見たよっ、だから何っ」
「黙っててほしいんだよね、その事」


俺は高木を壁に追い詰めながら囁く。


「言わないよ、そんなことっ」
「そか、ありがとう」
「……」


それにしても、かわいいな。


「……君も好みなんだけど」
「はっ?」
「ねえ、する?」
「……なっ、す、するわけ……ないでしょっ」

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